
看護師になって3年目もしくは4年目になるとリーダー業務を任される方も多いのではないでしょうか?
「できるわけない!」
「そもそも何をしてるのかわからない!」
「パニックになるわ!」
「 普段の部屋持ちの時も情報取るのに大変なのに、リーダーで患者さんとスタッフのことまで把握するのなんて不可能だぁぁ 」
そんな声が聞こえてきます。
日々忙しく業務をおこなっているなかで、新しい役割を覚るのってほんとに大変ですよね。
私もリーダー業務なんてめちゃくちゃ大変そうだし、「もう勘弁してくれ~」って心の底から思いましたよ。
今回は、新しくリーダー業務を開始する看護師さんに向けて、私なりのリーダー業務のポイントをまとめてみました。
これをみて、リーダー業務が導入されるあなたに、少しでも役に立つと幸いです。
私、かくりんは、現在、急性期病院の循環器内科と心臓血管外科に勤務する6年目の看護師です。
リーダー業務、プリセプター業務、学生指導などに携わらせていただいてます♪

リーダーの役割とは

まずは、リーダー役割を紹介していきます。
代表的なリーダーの役割は下記の4つくらいです!
- 医師からの指示を受けて、担当看護師に反映する
- スタッフ全体を把握し業務の割り振りをおこなう
- カンファレンスの進行役
- 多職種(PT OT ST 薬剤師 退院支援スタッフ など)との連携、窓口役
細かな内容は勤務する病院によっては異なることもあると思いますが、代表的な役割を中心にまとめてみました。
順番に見ていきましょう♪

医師からの指示を受けて、担当看護師に反映する

病棟に勤務する医師は、薬剤の変更、点滴開始の依頼や流量変更の指示、急な検査の追加などの連絡をリーダー看護師にしてきます。
その際は、リーダーであるあなたが、その指示をうけて、その日の担当看護師に依頼します。
しかし、単純にそのまま依頼すればよいワケではありません。
依頼しようとした看護師が手いっぱいのことも多いです。そんな状況の人に、さらに業務を依頼するのは、かなりの負担になります。
そのため、次の項目は、どういう割り振りをおこなったらよいのか、3つのポイントを紹介します!
スタッフ全体を把握し業務の割り振りをおこなう

日々忙しく働くスタッフの動きを、ある程度は把握しておくことは大切です。
「いやいや、そんなこと把握するのなんて無理だよ!」
「スタッフの動きを把握するって、どうしたらいいかわからないよ!」
なんて思いますよね。そこでスタッフの動きを大まかに把握するポイントをまとめました。
把握するポイントとしては3つ!
- 大きな検査がある人
- 急遽、追加で処置など何かをやらなきゃいけなくなったスタッフはいないか?
- 担当してもらっている患者人数の多さ
見ていきましょう♪
大きな検査がある人
時間指定で、看護師が付き添いしないといけない検査(造影CTや心臓カテーテルなど)がある場 合、どうしても時間の融通が利かず、検査中は拘束されてしまいます。おそらく、そのスタッフは、その検査の時間を空けられるように業務を調整して動いています。そのため、急遽新たな業務を振り分けると、その検査に間に合わなかったりしてしまうことが予想されます。
急遽、追加で処置など何かをやらなきゃいけなくなったスタッフ
医師から指示を受けて、担当看護師に何か依頼をしたとします。イレギュラーな対応をしなくてはいけなくなった担当看護師はスケジュールを再構築する必要が生じてしまいます。そのため、そのスタッフは余裕がないと判断することが妥当です。
担当してもらっている患者人数の多さ
単純に担当する患者の人数が多い場合も、その担当看護師は他の看護師に比べて多忙になることが予想されます。そのため、その日の自分の業務に集中してもらうことにした方が良いでしょう。

もしあなたが、メンバースタッフに何かを依頼する時は、これらのことを踏まえて、業務の割り振りをおこないましょう。
例えば、急遽造影CTが入った患者がいて、急いでルートキープしたり、準備をしたりしているスタッフがいたとします。そこに、急患が来ることになりました。急患が入るのは、今造影CTの準備をしている看護師が担当する部屋です。あなたがリーダーだったら、そのまま、部屋担当看護師に急患の対応も依頼しますか?
私なら、担当の部屋でなくても、上記の3つに該当しない看護師に依頼します。
どんなに忙しくても誰かが対応しなくてはならないことに変わりありません。
その中で、「その時点で一番手が空いているスタッフ」を見つけて業務を依頼いていきましょう。
そのためにも、上記の3つのポイントを考慮しながら、スタッフ全体の行動を把握できるように努めましょう!
個人の能力も考える

私の病棟にもいるんですが、「神」のような看護師がいるんですよ。
もう、困ったらその人に頼んでおけば問題ない的な人。
能力が高すぎるが故に、ちょっと厳しい依頼をしても「あっ、わかりました」とか言って、物凄いスピードで処理していくんです。
依頼した側としては、申し訳ない気持ちでいっぱいなんですが、そんなこと気にもせず、サクサク仕事をこなしていきます。
なので、あなたが見て、「この人はの能力が高い!」「この人に頼めばやってくれる!」を思う人には、まずは声をかけてみましょう。
もちろん。先述した上記3つのポイントに該当してないことが大切なことは変わりありませんよ!
カンファレンスの進行役

毎日カンファレンスがおこなわれると思いますが、そのカンファレンスの進行役もリーダーの重要な役割です。
私の部署で特に多いのはインシデントの振り返りや、安全ラウンド後にセンサーや身体抑制の必要性などをみんなで話し合い共有します。
その際、みんなが活発に意見を出したり発言が多いと良いのですが、なかなかそうもいきません。
そのため、「この件について〇〇さんはどう思いますか?」とか、話をどんどん振っていきます。
またみんなの意見をまとめて最終的な答えが出るまで進行していきます。
決まった時間内で円滑に話し合いを進めてカンファレンスを終了させることもリーダーとしての役割ですので、日々先輩がどう進めているかを観察しておき、自分にリーダーの時に対応できるようにしておくといいと思います♪
多職種(PT OT ST 薬剤師 退院支援スタッフ など)との連携、窓口役

多職種のスタッフは、様々な情報をリーダーに共有してきます。また、情報を求めてくることも多いです。
リハビリの方は患者さんの様子や状況を聞いてきますし、薬剤師さんは採血データの数値や、心電図モニターの状態を聞いてくることもあります。
また、退院支援のスタッフは、介護認定の日程調整についてや、患者さんの転院が決まった為、看護サマリーの記載依頼の連絡など、多岐にわたる連絡が来ます。
私の病棟ではリーダー専用PHSがあるのですが、朝から鳴りっぱなしですw
すべてが中断業務になる状況で、ミスなく確実に情報を把握して、共有しなくてはなりません。
その為、私は常にメモ用紙や付箋を置いて、いつでもメモを取れるようにしています。
なかでも付箋は、シールになっており、目につくところに貼ることができるため、うっかり忘れの防止にもなりますよ!
この付箋の方法は、「残業を減らす5つのポイント」でも紹介していますので、合わせてご覧ください♪
多職種との連携を図るのもリーダーの業務で重要なため、しっかりと先輩の動きを見ておきましょう♪

心構えとして

最後にリーダー業務を行うにあたっての私なりの心構えをお伝えします。
初めから完璧は無理
リーダーだからと言って、すべてを完璧にやろうと思わなくていいです♪
誰でも最初は失敗します!なので、繰り返し取り組んで、まずは慣れることを優先してください。
慣れてくれば、要領をつかんでくると思うので、徐々に失敗も減っていきますよ!
他の人と、自分を比べない
他の人がリーダーをやっていて
「私はこんな風にできない」とか「あの人は仕事が早いな」
とか思わないようにしてください!
私は、その日のリーダーによって病棟の雰囲気って相当変わるものだと思っています。
あなたは、あなたなりのやり方やコミュニケーションの取り方でいいんです♪
もちろん人がやっていることを参考にするのは良いと思いますが、人と比べて悲観的になる必要は全くありません。
なので、あなたがリーダーをやることによって、みんなが雰囲気よく、少しでも楽しく働けるように努めることが何より重要だと思います。
慣れないことで大変だとは思いますが、一緒に頑張りましょう♪
ではまた!!


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